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2016 SUPER GT

2016 SUPER GT

新体制の下、高い向上心を保持し、タフなシーズンで奮闘

 2017年SUPER GTシリーズ。チームクニミツは、コンビ復活3年目を迎えた山本尚貴と伊沢拓也両選手を擁して戦うことに。一方、車両は新型NSXをベースにしたNSX-GTとなり、加えてマシンメンテナンスを担うスタッフが一新。新たなるコンビネーションで挑むシーズンを迎えた。開幕を前に、チームでは国内外でのテストを精力的に行い、データ収集はもちろんのこと、トライ&エラーを繰り返しながら新たな戦いへと備えた。

 オープニングレースとなった岡山。すっきりしない天候と同様、チームも思わぬハプニングに見舞われる。予選10番手からスタートを切るも、なんと開始からわずか6周というタイミングで電装部品に想定外のトラブルが発生。原因解明に時間を要すことからチームは戦列を離れるという苦渋の決断を下す。なお、この問題はチームクニミツに限らずホンダ系チームの多くに発生しており、次戦に向けて対策が急がれる結果となった。

 迎えた第2戦・富士。毎年多くの観客が詰めかける大舞台では予選9番手からスタート、序盤から果敢な攻めの走りを続けることでポジションアップに成功。結果、シーズン初入賞となる6位を果たした。続く第3戦・オートポリスでは、事前のタイヤテストで得たデータやフィードバックが奏功。予選Q2を担当した山本選手がトップタイムをマーク!自身初、そしてチームでは2008年第6戦鈴鹿以来となるポールポジションを手にしている。一方、決勝は速さをアピール、万全のレース運びを見せたのだが、セーフティカーランが導入される展開で水をさされてしまい、3位に。悔しさの残るシーズン初表彰台となった。

 前半戦の締めくくりは第4戦・SUGO。ここでもチームはまた行き場のない悔しさを味わうことになる。第3戦の勢いのまま予選で2番手を獲得すると、決勝ではひたすら勝利を目指して首位を快走。不安定な天候をものともせず、独走態勢に。ところが他車のクラッシュをはじめ、合計3度のセーフティカーランが導入され、展開が激変。これでチームは不運にもピットインのタイミングがずれてしまい、レースを9位で終えるというまさかの結末を迎えた。

 チームとしてのポテンシャルが存分に発揮されないまま、シーズンは折り返しを迎え、第5戦・富士へ。一発の速さに陰りが現れ、予選は15番手。だが、スタート直前まで様々な対策を施し、挑んだ決勝では粘り強い戦いを見せて8位入賞を達成。改めてチームとしての底力を知らしめた。続く第6戦・鈴鹿。伝統の1000kmレース最後となる戦いは、予選6番手からのスタートに。荒れ模様の中、チームそしてドライバーが実力と意地を存分に発揮して3位チェッカー。シーズン2度目の表彰台に上った。

 後半戦の第7戦は海外のタイで開催。慌ただしく変化する天候に振り回されつつ13位からのスタートとなったが、粘りの走りで7位フィニッシュ。予選後にセットアップを大きく見直したことが好転材料となり、終盤戦での総合力向上に繋がった。そして迎えた最終戦・もてぎ。ノーウェイトでの戦いの中、予選6番手からスタートするも、もてぎ特有の戦いに存分な実力を引き出せず。だが、ポジションアップを果たして5位フィニッシュ。また、シリーズランキングではHonda勢TOPの7位を獲得している。

 やや消化不良が残るレース展開が多かった2017年シーズン。さまざまな要素をいかに味方につけるか、に悩まされた一年でもあった。一方、厳しい状況下でもチームはつねに進化を求めて改善を継続。終盤戦ではその成果が現れることにもなった。気も新たに迎える2018年シーズンは、さらなる高みの中での戦いを目指していく。

RESULT / REPORT
  • OKAYAMA
  • FUJI
  • AUTOPOLIS
  • SUGO
  • FUJI
  • SUZUKA
  • THAILAND
  • MOTEGI
GT500 DRIVER RANKING
Po No Driver Rd1 Rd2 Rd3 Rd4 Rd5 Rd6 Rd7 Rd8 Total Behind WH
1 37 平川 亮 N・キャシディ 20 11 5 1 5 6 21 15 84 -
2 23 松田 次生 R・クインタレッリ 4 8 6 8 15 18 2 21 82 -2
3 6 大嶋 和也 A・カルダレッリ 15 15 11 2 5 15 63 -21
4 38 立川 祐路 石浦 宏明 8 21 1 11 2 8 11 62 -22
5 36 J・ロシター 6 6 20 4 8 3 6 53 -31
6 36 中嶋 一貴 6 20 4 8 3 6 47 -37
7 100
山本 尚貴
伊沢 拓也 5 12 2 3 13 4 6 45 -39
8 1 H・コバライネン 平手 晃平 11 4 20 1 5 3 44 -40
9 8 野尻 智紀 小林 崇志 1 2 7 21 4 2 37 -47
10 17 塚越 広大 小暮 卓史 3 15 11 8 37 -47
11 64 B・バゲット 松浦 孝亮 3 25 3 1 32 -52
12 46 本山 哲 千代 勝正 8 15 1 5 29 -55
13 19 関口 雄飛 5 1 3 4 10 23 -61
14 19 国本 雄資 5 3 4 10 22 -62
15 12 安田 裕信 Y・マーデンボロー 3 4 6 4 17 -67
16 24 佐々木 大樹 J-P・オリベイラ 1 2 9 12 -72
17 19 小林 可夢偉 10 10 -74
18 16 武藤 英紀 中嶋 大祐 2 5 7 -77
19 36 伊藤 大輔 6 6 -78
20 19 山下 健太 1 1 -83
GT500 TEAM RANKING
Po No Driver Rd1 Rd2 Rd3 Rd4 Rd5 Rd6 Rd7 Rd8 Total Behind WH
1 37 LEXUS TEAM KeePer TOM'S 23 14 8 2 8 9 23 18 105 -
2 23 NISMO 7 11 9 10 18 21 4 23 103 -2
3 6 LEXUS TEAM LEMANS WAKO'S 18 18 1 13 5 8 18 1 82 -23
4 38 LEXUS TEAM ZENT CERUMO 11 23 4 1 14 3 11 14 81 -24
5 36 LEXUS TEAM au TOM'S 9 9 23 6 11 5 9 1 73 -32
6 1 LEXUS TEAM SARD 14 7 1 23 4 1 8 6 64 -41
7 100 TEAM KUNIMITSU
8 14 3 6 16 7 9 63 -42
8 17 KEIHIN REAL RACING 1 6 18 1 14 11 51 -54
9 8 AUTOBACS RACING TEAM AGURI 5 8 23 7 2 5 50 -55
10 64 NAKAJIMA RACING 1 1 2 5 3 28 6 4 50 -55
11 46 MOLA 2 11 18 3 1 3 8 46 -59
12 19 LEXUS TEAM WedsSport BANDOH 8 3 6 1 7 13 2 1 41 -64
13 12 TEAM IMPUL 6 1 7 1 9 1 1 7 33 -72
14 24 KONDO RACING 4 1 5 1 11 2 24 -81
15 16 TEAM MUGEN 5 1 2 7 1 2 2 20 -85
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