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第4戦 スポーツランドSUGO

公式予選 7月27日（土）	決勝レース 7月28日（日）

7月最後の週末となる27-28日、宮城・スポーツランドSUGOにおいてSUPER GT第4戦「SUGO GT 300km RACE」が開催され、折りからの不安定な天候の下、決勝レースは大波乱のサバイバルゲームと姿を変える一戦となった。重いウェイトを搭載するNo.100 RAYBRIG HSV-010だが、予選ではQ1-Q2と順調に駒を進め、7番手から決勝レースをスタートさせた。
終盤には突然降り出した雨を味方に、表彰台はもちろん優勝を狙ったが、壮絶なバトルの末、多重クラッシュに巻き込まれることに。手負いの車輌でのレース継続は困難となり、レースを終えることになった。

今回の戦いをもって、シリーズ後半戦へと突入するSUPER GT。真夏の厳しい戦いの舞台となるスポーツランドSUGOは、ショートサーキットの上、アップダウンが激しいレイアウトを持つテクニカルコースとして知られる。現在、シリーズランキングトップのNo.100 RAYBRIG HSV-010は、最も重いウェイトハンディ70kgを負うため、SUGOの一戦はタフな戦いになることは必至であったが、その中でも、強い戦いをすることがチームにおける一番のプライオリティと、緻密なレース運びを心がけることとなった。

まず、土曜日最初のセッション、公式練習は雨こそ降ってはいなかったが霧が立ち込め、1時間もすると視界不良のために赤旗が提示され、走行が中断するなど、つねに不安定なコースコンディション。GT500の専有時間帯も同様に、落ち着かない状況では予定どおりメニューを消化するのは難しい状態。結果、No.100 RAYBRIG HSV-010は14番手の位置に甘んじることになった。

午後2時15分、GT300の予選Q1直後に、GT500のQ1がスタート。チームは小暮卓史をアタックドライバーとしてコースに送り出す。気温22度、路面温度25度と、真夏の天気からほど遠い条件でアタックに挑んだ小暮選手は、周りの車輌が次々とタイムアップするタイミングから少し遅れて自己ベストタイムを更新し続ける。Q1に進出できるのは、全15台中上位8台だが、1分15秒台前半をマークする車輌が続出し、僅差でのポジション争いが強いられた。

だが、残り2分を切ってさらに小暮は自己セクタータイムベストをマーク、結果、1分15秒632のタイムで7番手を確保。Q2を担当する伊沢拓也にバトンをつないだ。Q2に挑んだ伊沢は、気温23度、路面温度24度とQ1とほぼ同様のコンディションの中、小暮と同様のソフトタイヤでコースイン。アタックを開始した。1分15秒後半のタイムで3番手につけた伊沢だったが、その直後からタイムアップする車輌が続出。結果、1分15秒918のベストタイムは決勝における7番手グリッドをもたらすことになった。

「クルマの状態は悪くないし、ウェイトで重いなりにもちゃんと走ることができましたね。Q1突破ができたのも、今回の持ち込みセットが良かったこと、走行中のアジャストでさらに良くなったことが大きいです。実際にアタックでももう少し狙っていけたくらいでした」とほぼ納得の様子を見せたのは。小暮。一方、伊沢は「朝の練習走行から予選にかけて、路面状況を含めて大きくコンディションが変わってしまいました」と触れる一方で、「まずはQ1を小暮さんが突破してくれたので、僕も負けじといいタイムを狙っていきました。ところが、バンピーな最終コーナーでクルマの挙動が大きく乱れ、タイムロスしたんです」と予選アタックを振り返った。「抜きづらい菅生では、ひとつでも前の位置からスタートを切りたいという思いが強いので、予選をうまくまとめきれなかったのは残念ですが、前回のセパンでも粘り強く走って結果を残しているので、今回もそのような戦いになればいいなと思っています」と、決勝に向けて気持ちを切り替えていた。