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第8戦 ツインリンクもてぎ

公式予選 11月2日（土）	決勝レース 11月3日（日）

いよいよ今シーズンの最終戦を迎えたSUPER GT。戦いの締めくくりの舞台となるのは、栃木・ツインリンクもてぎとなる。後半戦、No.100 RAYBRIG HSV-010は思いのほか、いい流れに乗る機会に恵まれず苦汁をなめてきた。それだけに、なんとしても一矢を報いたいところでもある。予選では6番手のポジションをゲット。決勝では表彰台を視野に入れてスタートを切ったのだが…。レース後半でアクシデントに見舞われ、緊急ピットインを余儀なくされたことを機にポジションを大きく落としてしまう。しかし、その後も諦めることなく懸命の追い上げを続け、12位でチェッカードフラッグを受けている。

今シーズンのラストレースが繰り広げられるツインリンクもてぎ。言わずもがな、ホンダのホームサーキットでもある。開幕戦を劇的な勝利で飾ったNo.100 RAYBRIG HSV-010にとっては、ノーウェイトハンデのガチンコ勝負となる今回の戦いで再び優勝を狙いたいところ。加えて、2014年からは新マシンへの切り替えが予定されていることから、2010年にデビューしたHSV-010 GTによる公式戦はこれが最後のレース。チームとしても有終の美を飾る活躍をすべく、士気を高めてサーキット入りを行った。

最終戦のレース距離は250km。通常よりも50km短い戦いとなる。戦いにおいて特別な戦略があるわけではないが、ストップ&ゴーのレイアウトを持ち、レース中の追い抜きが難しいもてぎのユニークなコースであることを考慮すれば、まずは予選で上位グリッドを手に入れることが重要なポイントとなる。そこでまず土曜日最初のセッションとなる公式練習でクルマのセットアップはもちろん、タイヤ選択などにおいて細かな点に至るまで丁寧な作業を行い、2番手のタイムをマーク。予選に向けて手応えある結果を得たといえる。

朝から終始薄曇りの天気に見舞われたもてぎ。午後2時15分から予定されていたノックアウト予選Q1は、ひと足先に行われたGT300のQ1で赤旗中断となったことで、およそ5分遅れのスタートを迎えた。

気温17度、路面温度20度のコンディションの中、15分間のセッションがスタートするも、大半の車両がコースインせずにピットで待機。No.100 RAYBRIG HSV-010も多分に洩れず、半分の時間が過ぎたころにようやくコースへと向う車両が現れたが、その中でもNo.100 RAYBRIG HSV-010のアタックを担当した小暮卓史は遅めのコースインを果たしている。

小暮は丁寧にタイヤへと熱を入れ、アタックを開始。計測3周目のタイムが1分41秒996となり、暫定トップに立つ活躍を見せた。だが、その直後、23号車GT-Rがこれを上回るタイムをマーク。0.175秒差で小暮は2番手となった。

申し分ない形でQ1突破を果たしたNo.100 RAYBRIG HSV-010。続くQ2は、気温16度、路面温度19度と少し低下した中でセッションを迎えることになった。ステアリングを握るのは、伊沢拓也。アタックラップで少しばかりミスが出た伊沢は、さらにアタックを続け、計測4周目に1分42秒144の自己ベストタイムをマーク。ベストタイミングでのアタックチャンスを活かせなかったことから、6番手のポジションでセッションを終えている。

「クルマの調子は良かったです。予選Q1ではS字でコーナーでオーバーランをしながらも、暫定でトップタイムをマークすることができました。決勝はとにかくしっかりと戦うだけです」と開幕戦以来の優勝を意識する小暮。一方で伊沢は「朝のセッションでは少しフィーリングが良くなかったのですが、Q1でまず小暮選手が頑張っていいタイムが出たようです。僕自身、最初のアタックでちょっと失敗したので、引き続きアタックを続けました。タイヤは決勝を見据えたものを選択しているので、明日はチャンス次第でポジションアップも可能なので、しっかり挽回したい」とヤル気を見せた。