STANLEYTEAM KUNIMITSU

RACE 2014 SEASON

  • Preview
  • Result / Report
  • Race Photo

2014 SUPER GT

ROUND6 SUZUKA

第6戦 鈴鹿サーキット

公式予選 8月30日(決勝レース 8月31日(
QUALIFYINGRACE
RAYBRIG NSX CONCEPT-GT、8番手から上位を目指す!

 夏休み最後の週末、三重・鈴鹿サーキットにおいてSUPER GTシリーズ第6戦「第43回 インターナショナル SUZUKA1000km」が開催された。例年、残暑厳しい中での長距離レースはシリーズ戦の中でもより過酷な戦いとして知られているが、今回は薄曇りの時間が長く、気候的には暑さからやや解放された感じだった。だが、それに反し、No.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTにとっては、土曜日の予選から波乱含みの出来事が多く、終始落ち着きのない展開に。それでもなお、粘りあるレース運びで決勝では6位入賞を果たし、第3戦以来となるチームベストタイの結果を残した。

 第4戦SUGO、第5戦富士、そして今回の第6戦鈴鹿と、SUPER GTにおける真夏の三連戦のラストレースを迎えた今回、1000kmレースはシリーズ最長の、そしてまた鈴鹿サーキットでは伝統あるレースとして知られている。以前はナイトランを含む戦いだったが、最近は夕暮れ迫る中でチェッカーを迎えるだけに、日中の暑さに配慮することが求められる。  SUGO、富士の戦いではSUGO前に導入された性能調整によって、クルマのポテンシャルアップも目覚ましく、さらなる速さはもちろん、強さを引き出すパフォーマンスを披露することも可能になっただけに、この鈴鹿では表彰台入りを狙いたいところだ。
 一方で、真夏の連戦では雨絡みの展開が続いており、この鈴鹿戦もちょうど秋雨前線が停滞しており、夏らしいすっきりとした天気はお預けに。薄曇りの中、想定していた気温、路面温度よりも低い条件下でレースウィークが幕を開ける。

 まず、土曜日朝の公式練習を7番手で終えたNo.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT。予選での好位置を狙うため、チームでは持ち込みのセッティングを再度見直すことを決め、限られた時間ながらスタッフが作業に取り組むことになった。

 搬入日にあたる金曜日は気温もさほど上がらず、湿度も低い状態で雨の心配などまったくなかったが、迎えた土曜日の朝は薄曇り。雨の到来を意識しながらの作業が続いた。結局、公式練習中にレインタイヤの装着はなかった。一方で、No.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTでは細かな調整などに時間を要し、9番手で走行を終了。総体的にはなにかと慌ただしいセッションを過ごしたが、予選に向けての懸念材料はなく、あとは天気の推移を考慮しての準備を進めることになった。

 すっきりしない曇り空の下、午後2時15分スタート予定だったGT500の公式予選。だが、その前に行われたGT300の予選1回目(Q1)で赤旗中断があったため、スケジュールが遅延となり、午後2時22分から15分のセッションが行われた。
 Q1でNo.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTのステアリングを握ったのは、武藤英紀。午前中の練習走行ではセッティングの見直しに時間を要し、自身の走行周回数を伸ばせなかったこともあり、本人は、やや不安を持ってコースインしたという。フィーリングを掴み、自身の中で満足に消化できずにいたというが、Q1に向けてスタッフが懸命の作業を続けており、その成果を結果で表したいという強い思いを内に秘め、アタックに向った。結果、公式練習時には切れなかった1分50秒を突破する1分49秒449の好タイムをマーク、6番手でQ1を突破し、小暮卓史へQ2進出の権利をプレゼントした。

 続くQ2では、またもGT300で赤旗中断が出て、GT500のスタートが午後3時15分へと変更される。12分間のセッションとはいえ、各車とも少ないラップでのアタックを予定しており、同じように小暮もタイミングを見計らってのコースインとなる。
 アタックラップに入った小暮はスピードアップ、好順位獲得への期待が集まったのだが…。なんと130Rでコントロールを失ったNo.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTがスピン! 勢いに乗った車両がスピンしながらグラベルベッドに飲み込まれてしまった。これにより、この後のアタックチャンスを失ったNo.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTは予選を8番手にて終了。幸い、スピンによるマシンクラッシュは免れており、大事に至らずに済んでいる。

 波乱含みの予選日を終えたNo.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTのドライバーふたり。Q1のアタックでは不安を払拭する力走を見せた武藤は、「自分自身としては朝の練習走行では、出走時間が非常に短くて、僕自身はGT500専有の10分が実質走れた時間でした。なので、フィーリングを掴み切るには時間があまりなかったのですが、それでもスタッフが頑張ってくれてQ1アタックを僕に託してくれたので、“やらなきゃ!”という思いでコースに向いました。無事に突破出来て良かった」と笑顔を見せた。さらに、Q2での小暮のハプニングに対しては、「確かにいいポジションを獲るということは重要なんですが、小暮選手のあの力走はチームみんなの士気を上げてくれるようなものだったと思います。結果としては8位ですが、それ以上のものを見せてもらったので、みんなヤル気でいっぱいです。僕もしっかり刺激を受けたので、明日こそ頑張って結果を出したい」と前向きだった。

 一方で小暮はやや表情を曇らせ、「すごく悔しい」とひと言。
「武藤選手からQ2へと引き継ぎ、アタックに向ったんですが、この結果はチームに対して本当に申し訳ないです。ポールポジションを狙っていけるという確信があったので、悔しいです。でも単純に僕の攻めすぎです。予選後、ピットに戻ったら、出迎えてくれたスタッフが、“攻めた結果だから仕方ない”とフォローしてくれました。でも、本当に申し訳なかった。どうしてもポールを獲りたいと思ってましたから。ただ、クルマそのものは良くなってきているので、明日の決勝に向けては楽しみにしています。キチンと確実に闘って、プッシュしていきたい」と、最後は力強く宣言した。

公式予選結果

PoNoMachineDriverQ1Q2TireWH
136PETRONAS TOM'S RC F中嶋 一貴J.ロシターR 1'49.401R 1'48.633BS44
217KEIHIN NSX CONCEPT-GT塚越 広大金石 年弘R 1'49.583R 1'48.846BS48
323MOTUL AUTECH GT-R松田 次生R.クインタレッリ R 1'48.863R 1'48.979MI84
446S Road MOLA GT-R本山 哲柳田 真孝R 1'48.629R 1'49.353MI50
58ARTA NSX CONCEPT-GTV.リウッツィ松浦 孝亮R 1'49.482R 1'49.403BS8
612カルソニックIMPUL GT-R安田 裕信J-P.オリベイラ R 1'49.099R 1'49.433BS94
718ウイダー モデューロ NSX CONCEPT-GT山本 尚貴F.マコヴィッキィR 1'49.002R 1'49.571MI68
8100RAYBRIG NSX CONCEPT-GT小暮 卓史武藤 英紀R 1'49.4491'55.708BS22
91ZENT CERUMO RC F立川 祐路平手 晃平R 1'49.719BS70
1024D'station ADVAN GT-RM.クルム佐々木 大樹1'49.886YH18
1139DENSO KOBELCO SARD RC F石浦 宏明O.ジャービス1'49.888BS36
1219WedsSport ADVAN RC F脇阪 寿一関口 雄飛1'49.941YH14
1337KeePer TOM'S RC F伊藤 大輔A.カルダレッリ 1'50.961BS100
146ENEOS SUSTINA RC F大嶋 和也国本 雄資1'51.322BS68
-32Epson NSX CONCEPT-GT中嶋 大祐B.バゲット出走せずDL24

晴/ドライ(天候/コース)
PAGE TOP
「STANLEY × TEAM KUNIMITSU」トレーディングカードコレクション
HISTORY OF KUNIMITSU TAKAHASHI
STANLEY RACE AMBASSADOR
メール会員限定コンテンツ
メール会員限定コンテンツ