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第4戦 富士スピードウェイ

公式予選 8月8日（土）	決勝レース 8月9日（日）

　今季シリーズ戦の前半戦最後を飾る一戦は、静岡･富士スピードウェイで迎える「FUJI GT300km RACE」。シーズン2度目の富士戦は前回の500kmとは変わって300kmというスプリント戦でもある。夏真っ只中、文字通り“ホット“なレースで結果を残したいTEAM KUNIMITSUのNo.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTは、予選から好順位を狙って力走。予選7位からスタート、5位でチェッカーを受けて3戦ぶりとなるポイント獲得に成功している。

第2戦富士、第3戦タイの2戦ではレース中に車両トラブルに見舞われ、不本意な戦いを強いられたNo.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT。シーズン前半の締めくくりに当たる今大会では、なんとしても決勝でチェッカードフラッグを受けなければならない。そんな強い気持ちを持って戦いに挑むこととなった。

富士戦を前にした7月下旬、チームでは宮城･スポーツランドSUGOでのSUPER GT公式テストに参加。走り込みを重ね、チームが一丸となってクルマの進化に努めてきた。納得のいく成果を手にし、サーキット入りしたチームだったが、土曜日の朝の公式練習で1分30秒513のタイムをマーク。12番手のポジションに甘んじた。

　真夏の暑さとの戦いにもなるかと思われた富士戦だが、予選日は意外にも気温が上がらず、つねに薄曇りの空がサーキットを包み込んだ。午後の予選を控え、タイヤ選択が悩みの種となる中、午後3時前にGT500のQ1アタックが始まった。

この時点での気温は27度、路面温度は34度。No.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTのステアリングを握ったのは、山本尚貴選手。タイミングを見計らいアタックを開始、順調にタイムアップし、刻んだベストタイムは1分29秒183だった。結果、7番手でQ1を終えることになり、今シーズン初のQ2進出を実現させた。

続くQ2は午後3時28分にスタート。伊沢拓也選手にとっては、岡山戦のQ1以来となるアタックだ。気温はさらに下がって26度、路面温度も31度まで下降している。その中で、残り時間7分を切ったころから大半の車両がコースインしてアタック競争が始まった。伊沢選手は1分29秒431のベストタイムをマークし、7番手のポジションを獲得。決勝日は、今シーズン最高位となる位置から戦いを繰り広げることになる。

それぞれの予選を終えた両ドライバーは、Q1を突破してQ2進出を果たした安堵感とともに、さらなるステップアップに向けて士気を高めていた。「朝の走行ではクルマのバランスが取れており、いいフィーリングを感じていたものの、タイムは出ていませんでした。しかしながら、Q1ではいいアタックが出来て、今年初めてQ2へと繋ぐことができたのは良かった。これが復調の兆しになればいいと思う」と山本選手。「ここのところ2戦連続リタイヤとなっているので、決勝では戦い切って、結果をちゃんと残したい。理想は表彰台に上がること」と力強くコメントを残した。

一方、伊沢選手は、岡山戦以来となる自身のアタックを「ちょっとタイムが…。うまく走った感じがしなかった」と悔しがった。しかしながら、「今まで以上のポジションでスタートを切ることができるし、富士は追い上げしやすいレイアウトなので、期待を持って決勝で頑張る」と気持ちを切り替え、決勝への闘志を見せた。