• TOP
• RACE 2015 SEASON
• ROUND 7
• RESULT / REPORT
• QUALIFYING

第7戦 AUTOPOLIS

公式予選 10月31日（土）	決勝レース 11月1日（日）

　いよいよ今シーズンのセミファイナルラウンドを迎えたSUPER GT。第7戦は九州の大分･オートポリスへと場を移し、ラストスパート直前の戦いに挑むこととなる。前回、スポーツランドSUGOでの一戦では予選2位からスタートを切り、波乱が続く中で躍進を遂げて優勝を果たしたTEAM KUNIMITSUのNo.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT。ドライバーズランキング2位で挑んだ今回のオートポリス戦は、レースウィーク初日から細かなトラブルに見舞われるなど、厳しい向かい風の戦いを強いられることになった。結果、決勝は11位でチェッカードフラッグを受けている。

　TEAM KUNIMITSUとして2年ぶりの勝利を飾った戦いにより、山本尚貴、伊沢拓也両選手が駆るNo.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTはランキング2位へと浮上。シーズン中盤のタフな戦いからようやく好機をつかむことになった。しかしその一方で、チームはオートポリス戦が厳しい戦いになることを把握していた。というのも、このサーキットでは、搭載ウェイトの49kgがまさしく重荷となるからだ。実際、事前に行われたタイヤメーカーテストの走行においてもウェイトによる影響が出ており、チームではまずレースへの対策として事前の準備に多くの時間を割くことになった。

一方、土曜の朝の公式練習では、セッション直前になって作業が増え、ピットでの待機時間が思いのほか長くなってしまった。結果、ライバル達より少ない周回数での走りとなり、存分なタイムアップも果たせず11番手でセッションを終えている。

　前日の搬入日は曇り空が先行、寒さを覚える天候だったが、土曜日は朝こそ冷え込んだものの、しばらくするとやわらかな恵みの日差しが続き、オートポリスは終日穏やかな深秋の好天気に恵まれた。そんな中、午後1時50分からGT500クラスのQ1がスタート。気温、路面温度とも朝の公式練習よりも数値が上がって気温12度、路面温度27度の中でのアタック合戦が始まった。

コースインしたのは山本選手。朝の短い走行時間の中からアタックに向けたセッティングで一発のタイムを狙っていく。しかし、GT500車両の中でハンディウェイトを含めて一番重い車両となったNo.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTは、思うようにタイムが伸びない。それでも山本選手は渾身のアタックで1分34秒291のタイムをマーク、従来のコースレコードを上回ったものの、ポジションは11番手どまり。残念ながら、Q2へと駒を進めることは叶わなかった。

朝から慌ただしい状況での走行を強いられた山本、伊沢両選手。Q1で懸命のアタックを見せた山本選手は「出走前に出たトラブルを修復するため、時間を要しました。ただセッション中に赤旗が出たこともあり、作業を進めることができたのも事実です。できればトラブルなく走ることができれば、これまでのいい流れを継続できたのに…」と悔しさを滲ませつつも、「決勝で同様のトラブルがでなくて良かったと前向きに考えるしかない」と気持ちを切り替えた。また、伊沢選手も「今回の僕らの車両はウェイトも重いので、それを考えたら一応持てる力を出せている状態だと思っています」とタフな現状をしっかりと受け止めていた。「当初から今回は厳しい戦いを予想していたので、予選よりも決勝を大事にしたい」とやる気を覗かせた。