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2021 AUTOBACS SUPER GT Round1 たかのこのホテル OKAYAMA GT 300km RACE

第1戦 OKAYAMA

予選 4月10日(決勝 4月11日(
RACE
DATE
CIRCUIT
WEATHER
RESULT
2021 AUTOBACS SUPER GT Round1『たかのこのホテル GT 300KM RACE』
予選:2021年4月10日 決勝:2021年4月11日
岡山国際サーキット(岡山県) 
予選:晴れ/ ドライ  決勝: 晴れ/ドライ
公式練習:3位 予選:11位 決勝:8位

待望の2021年SUPER GTシリーズが開幕! 4月10、11日、岡山国際サーキットで「たかのこのホテル OKAYAMA GT 300km RACE」が行われ、岡山では2年ぶりの初戦を迎えた。有観客でのシーズンスタートとなる中、予選11位スタートに甘んじたNo.1 STANLEY NSX-GT(山本尚貴/武藤英紀組)だが、ガマン比べの攻防戦を戦い抜き、8位でチェッカー。貴重な3ポイントをもぎ取った。



RACE

前日よりやや冷たく強い風が吹いた岡山国際サーキット。だが陽気に包まれ、申し分のないコンディションでの決戦を迎えることになったのは間違いない。午前中には、スタンドの観客に向け、そしてTVで戦いの様子を見守るファンに向けて
「オールドライバーズアピアランス」に参加した山本、武藤両選手。笑顔で手を振り、決勝での健闘を誓った。

オープニングセレモニー、スタート進行と午後1時30分からの戦いに向けて緊張感が高まる中、全44台が勢揃いしたグリッド上のNo.1 STANLEY NSX-GTでは武藤選手がスタンバイ。2周のフォーメーションラップを経て、82周のレースが幕を開けた。タイトなコースレイアウトとして知られる岡山は、スタート直後からポジショニングの確保に激しいせめぎ合いとなる。武藤選手も奮闘するが、オープニングラップは13位へとドロップ。苦しいスタートとなってしまった。

だが、ほどなくして前方のNo.12 GT-Rをテール・トゥ・ノーズで猛追。逆転のチャンスが訪れたが、7周目のヘアピンでGT300車両がスピンし、そのままクルマが停止したためセーフティカーがコースインする。12号車との差が惜しくもリセットされたが、13周目にレースが再開すると、武藤選手は15周目に12号車を仕留めてポジションアップを果たした。ところが背後からNo.8 NSX-GTが追い上げ、今度は3台がせめぎ合う形となり、再び先行を許してしまうことに。その後は好機に恵まれず、ポジションキープのまま周回を重ねた。

一方、チームは29周終わりでルーティンのピットワークを実施。ライバルより早いタイミングでのピット作業だったが、その時間も短く、同一周回にピットインしていたNo.19 GR Supraより先にコース復帰を果たし、ポジションアップに成功した。このあと、33周目にGT300車両が1コーナーでコースアウト。この状況を見て、大半の車両がルーティンのピットインを敢行。目まぐるしい展開の中、セーフティカーが34周目にコースインした。GT500では唯一1台がステイアウトを選択。これにより、セーフティカーランが続く中、No.1 STANLEY NSX-GTは実質12位で周回を重ねた。

レースは40周にリスタート、山本選手はまず目前の12号車を猛追する。50周目、前方のNo.23 GT-RがGT300車両と接触、するとそのあおりで12号車もスピン。
うまく危険回避を果たした山本選手はこのハプニングを経て10位へとポジションアップし、53周目にはNo.16 NSX-GTを、また、65周目にはNo. 3 GT-Rを抜いて逆転に成功。8位へと浮上した。その後も山本選手は前方の8号車を懸命に追って力走を続けたが、詰め寄るとクルマのバランスが乱れて逆転するのが難しい状態となり、結局このままチェッカーを受けることに。終始、タフな展開の中、高い集中力を持って戦い切ったNo.1 STANLEY NSX-GTは、8位入賞でシーズンの初戦を終えている。

◎高橋国光総監督 チーム体制、そしてマシン名も新たに「STANLEY NSX-GT」として、チームクニミツのある意味の「門出の年」がスタートしました。ディフェンディングチャンピオンとしての年は2019年にも経験しているチームですが、今年は多くの皆様から更なる期待を受けて戦う年ではないでしょうか。 病気欠場の牧野選手は大変心配ですが、引き続きチームを引っ張ていってくれる山本選手、そして経験のある武藤選手のコンビでなんとかポイントを獲得してくれました。マシンのポテンシャルは良い方向に仕上がってきているはずなので、開幕戦の経験を活かし毎戦着実にポイントを獲得しながら、第2戦以降は更に良い成績を納められるよう努めて参ります。
◎山本尚貴選手 週末を通してクルマ単体のポテンシャルは決して悪くはありませんでした。順番以上のポテンシャルはあったと思いますが、今はちょっとした路気温の変化などでも、フィーリングやグリップ感が変わってしまうので、結果的に予選でポジションが沈んでしまったことと、スタートでちょっと飲まれてしまったことが展開的には厳しくなったのかなと思います。今日はセーフティカーが入ったことで、浮上するきっかけができたので、その中でもう少し前に出たかったのですが、這い上がる力が今回は十分ではなかったかもしれません。

終盤はタイヤの内圧が上がり、バランスが良くなったことで、周りよりも速いペースで走ることができて逆転もできました。ただ、コースの特性上、特に今回はフォーミュラカーのように前のクルマに付けると全然エアロが抜けてしまってうまく走れなかったですね。初戦を終えて感じたのは、良くも悪くも各車の差が詰まったこと。ポイントは獲れましたが、スープラが強いことを証明させてしまうレースになってしまいました。ただ、SUPER GTはずっと勝ち続けることができない選手権なので、自分たちに勝てるチャンスが来たときにちゃんと勝てる準備はしておかないと。各車の差がなくなった今シーズンは、さらに下準備が重要になると思います。引き続き、頑張ります。
◎武藤英紀選手 スタート直後は混乱気味で軽い接触もありました。ただ、途中から乗りづらさを感じるようになり、正直ペースを上げるのが難しい状況になりました。
タイヤとコースコンディションのバランスのせいなのか、周りも同じようにフラフラしていたので、どこかでチャンスが巡ってくると信じて走っていたのですが、なかなかそうはいきませんでした。

ピットインのタイミングは想定どおりでしたが、気持ちとしてはポジションを上げて後半につなぐことをイメージしていたので、山本選手に対しては申し訳ないと思います。でも、あの中で入賞してポイントを獲れたのは良かった。厳しいレースではありましたが、このレースを経て自分もチームのためにさらにできることがあるでしょうし、山本選手とチームとで話し合って突き詰めていきたいですね。
◎小島一浩監督 予選では、僕らのタイムが落ちたのではなく、全トヨタのタイムが底上げされたという感じ。なので、予選後から決勝に向けて、なにか手直しをということもなく、今週末は公式練習の時点から順調にメニューを消化し、ロングランなども早い時点から取り組んでいました。決勝直前のウォームアップでも、少しアジャストした程度です。

ピットインも燃費を考慮して、チームとしてミニマムになる周回数で実施しました。
そんな中、スタッフがすばらしい仕事をしてくれたので、同時ピットインだった19号車を抜き、さらにコース復帰後のアウトラップでは、僕らより1周先にピットに入った64号車も抜くことができました。週末を通し、山本選手がクルマに対して絶大な信頼を置いていたこともあり、タイヤの内圧が上がってきたときには確実にペースアップを見せてくれました。レース中の2度に渡るセーフティカーにより、ポジションアップも果たすことができて、入賞につなげることができたのも良かったです。特に今回はサバイバルレースになることも予想できたので、その中でしっかりと戦い切れたことは大きいですね。一方、岡山ではトヨタ勢が先行する結果になったので、次の富士戦にむけてしっかりと対策する必要があると感じました。
qualifying

シーズン最初のレースウィークを迎えた岡山は、終日穏やかな気候に恵まれた。
早朝のサーキットは一桁の気温を刻む冷え込みだったが、時間の経過に合わせて上昇。眩しい日差しの中、新たなゼッケンと車名を纏ったNo.1 STANLEY NSX-GTが、まず午前9時45分からの公式練習に姿を現した。なお、昨シーズン、山本尚貴選手とともにチャンピオンタイトルを手にした牧野任祐選手は病気療養中のため、代役として今大会は武藤英紀選手がチームに加入。オフシーズンのテストからチーム、山本選手とともにクルマ作りに携わり、開幕戦に備えている。

セッション開始とともにNo.1 STANLEY NSX-GTに乗り込んだ山本選手。周回を重ねつつ持ち込みのセットを確認し、微調整を繰り返す中、まずはGT300クラスとの混走時に2番手のタイムをマークする。開始30分を過ぎて3度目のピット作業を済ませると、アタックに向かった山本選手は、1分18秒525までタイムアップ。
暫定トップに立った。その直後には武藤選手がこの日初めてコースイン。それからしばらくして、車両停止による赤旗提示でセッションは一時中断に。再開後も武藤選手がドライブし、GT300クラスとの混走を終えた。

午前11時30分からは、GT500クラス専有走行がスタート。開始当初は気温8度、路面温度20度のコンディションが気温13度、路面温度29度まで上昇する中、武藤選手が午後からの予選に向けてのシミュレーションに着手した。なお終盤にタイムアップを果たしたライバルが現れたことから、No.1 STANLEY NSX-GTは山本選手がGT300クラスとの混走時にマークしたタイムがチームベストとなり、3番手でセッションを終えている。

青空広がる下、午後2時にノックアウト予選がスタートする。まずGT300クラスによるA、B2組に分けてのQ1が行われ、GT500クラスのQ1は午後2時33分にスタート。10分間のアタックには、武藤選手が出走した。

気温15度、路面温度33度とさらに高い数値を示す中、計測3周目に1分18秒台に入った武藤選手はなおもアタックを続け、4周目に1分18秒826のベストタイムをマーク。 しかしライバルの中でもGR Supra勢の速さが抜きん出ており、No.1 STANLEY NSX-GTは11番手でセッションを終了。惜しくもQ2進出とはならなかった。

シーズン最初の予選日を終えた両選手。「公式練習ではクルマの調子も良く、持ち込んだセットもタイヤも良かったので流れとしては順調でした」というのは山本選手。予選結果に関しては「僕らが遅くなったというよりも逆にライバル勢がかなりスピードアップしてきた感じ。僕たち自身がさらに進化していかなければいけないと痛感したので、それを真摯に受け止める」とした。

また、Q1を担当した武藤選手は「午後に向けてコンディションの変化とともに気持ちよく走るのが難しい状態になってしまった」と悔しさをにじませた。「走り始めはむしろ調子がいいのではという雰囲気でした。ところが、実際には状況が変わってしまい…。もちろん、アタックそのものも完璧だったとは言えませんが、思ったよりもタイムが伸びなかったですね」とアタックを振り返り、「代役として今回チームに参加する中で、つねに(牧野)任祐が早く戻ってきてくれたらいいなという気持ちが一番。明日の決勝に向けて気持ちを切り替え、ちゃんと追い上げて(山本)尚貴にバトンを繋げたい」と表情を引き締めた。

シーズン幕開け! 速さと強さをいっそう追求!


2021年4月10、11日、ついに2021年のSUPER GTシリーズが開幕する。昨シーズンはコロナ禍で開催サーキットが限定されたが、今シーズンは岡山国際サーキットがシーズン初戦の舞台になる。長い間、サーキットでのライブ観戦を待ち望んでいた西日本のレースファン含め、新たなシーズンの戦いの行方を見守るファンのためにもぜひにスタートダッシュを決めて、いい流れを構築しようと目論んでいる。

24年という長い間、チーム車両の名称として親しまれてきた「RAYBRIG」から「STANLEY」へと変わり、今シーズン誕生したNo.1 STANLEY NSX-GT。シルバー、ブラック、そしてメインカラーであるオレンジの3色を纏う車両で、シリーズタイトル連覇を目指す。チームドライバーには昨シーズンに続いて山本尚貴と牧野任祐がタッグを組むが、開幕戦では病気療養中の牧野選手に代わり、武藤英紀選手を起用することが決定している。2014年にはチームドライバーとして参戦していた経緯もあり、チームとのコミュニケーションも実にスムーズで、心強い助っ人であることには間違いない。

一方、昨シーズンからFR化した車両は、GTAの管理下で様々な開発が凍結してはいるものの、ワンシーズンの戦いで収集したデータをもとに多岐にわたる見直しが行われた。また、タイヤ開発の成果によって速さと強さを追求することとなり、臨戦態勢に入っている。これに加え、チームでは新しいトラックエンジニアおよびデータエンジニアが就任。3月中に行われた岡山、そして静岡・富士スピードウェイでの公式テストでも理想的な結果を手にしており、早くもチームに”変化”をもたらすこととなっている。

順調なオフシーズンを経て迎える開幕戦・岡山。いっそう高みを目指すチームとしては、この”新しい風”を大きな成果へと繋げることで、STANLEY NSX-GTとしての新たな歴史を刻んでいきたいところだ。

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