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2021 AUTOBACS SUPER GT Round4 MOTEGI GT 300km RACE

第4戦 MOTEGI

予選 7月17日(決勝 7月18日(
RACE
DATE
CIRCUIT
WEATHER
RESULT
2021 AUTOBACS SUPER GT Round4『MOTEGI GT 300KM RACE』
予選:2021年7月17日 決勝:2021年7月18日
ツインリンクもてぎ(栃木県) 
予選:晴れ/ ドライ  決勝: 晴れ/ドライ
公式練習:2番手 予選:1番手 ポールポジション 決勝:1位 ポールトゥウィン

順を追って日本各地が次々と梅雨明けを迎える中、7月17、18日に栃木・ツインリンクもてぎにおいて「MOTEGI GT 300km RACE」が開催された。今シーズン初となるポールポジションからのスタートを切ったNo.1 STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐組)は、300kmレースの大半において後続車との熾烈な戦いを展開。巧みなレース戦略によってタフな戦いをものにし、待望のシーズン初勝利を手にしている。



RACE

早朝こそ薄曇りの天気だったが、すぐさまじりじりと強い日が差し込んだもてぎ。
決勝日は午前中にドライバートークショーやオールドライバーズアピアランスなど、ファンサービスが続いた。

午前11時35分からは決勝前のウォームアップ走行が始まり、各車が決戦に向けての最終調整をする中で、No.1 STANLEY NSX-GTは牧野選手がドライブ。ラスト1周のみピットでのドライバー交代のシミュレーションを兼ねて山本選手へとスイッチ、その山本選手はアウト−インでピットへクルマを戻している。

スタート進行を経て、午後1時15分、63周に渡る戦いの幕が上がる。気温33度、路面温度に至っては51度という灼熱のコンデイション下で始まった決戦。スタートドライバーを務める牧野選手は落ち着いてスタートを切り、ホールショットを決めた。

安定したラップを刻み、周回を重ねていく牧野選手。だが、予選2番手の19号車レクサスがぴたりと背後に付け、6周目にはその差が1秒を切る。さらに翌7周目の5コーナー入り口からでサイド・バイ・サイドを繰り広げた結果、S字コーナー手前で惜しくも19号車に先行を許すことになった。2番手での走行になった牧野選手だが、終始19号車に喰らいつく走りを続ける奮闘ぶり。しかし、周回を重ねるごとにじわりじわりと差が付きはじめ、5秒近く離されることに。一方、レースは3分の1を消化し、ルーティンのピットインが近づく頃。そこでチームでは24周終了時点でピットインを行い、山本選手へとスイッチした。

タイヤ交換、ガソリン補給、ドライバー交代の作業を終えてピットを離れたNo.1 STANLEY NSX-GT。静止時間は40秒1。ライバルチームよりかなり早い時間でコースへ送り出すことに成功した。さらに28周終了時点で直近のライバル19号車がピットインしたが、コース復帰直前に、山本選手が1コーナーへと進入。鮮やかな逆転劇をグランドスタンドにいるファンの前で披露した。31周、全GT500車両がドライバー交代を終了。32周目、No.1 STANLEY NSX-GTが改めてトップを奪還する形でレース後半の戦いが始まった。

快調に周回を重ねる山本選手に対し、2番手の19号車も次第にペースを上げて迫ってくる。40周を迎えるまでに2台の差は1秒を切り、息詰まる攻防戦にもつれ込むが、山本選手は後続車を操るかのように巧みなライン取りでライバルの動きを封じ込めるなど、試合巧者ぶりを披露した。加えて41周目、45周目と2度に渡ってFCY(フルコースイエロー)を必要とするアクシデントが発生。この間、コース上の最高速度が大幅に制限されることが追い風となり、タイヤを温存する好機にもなった。

結果、チェッカーに向けた終盤戦に入ると、後続との差は3秒まで拡大。逃げ切りの走りを完遂した山本選手がトップチェッカーを受け、待望の今シーズン初優勝を果たすこととなった。

序盤の戦いで悔しい内容が続いていたNo.1 STANLEY NSX-GT。しかし、ホンダのお膝元でもあるもてぎでポール・トゥ・ウィンの完勝を果たしたことで、シリーズランキングもホンダ勢トップとなる2位へと躍進した。
この先の中盤戦では、64キロのサクセスウェイトがボディブローのように効いてくるためタフな戦いを強いられることになるが、チームならではの総合力を最大限活かすパフォーマンスで乗り越えていく。

◎高橋国光総監督 2018年以来のポールトゥウィンを、STANLEY NSX-GTとなった初めての年に果たすことができ、とても喜ばしいレースとなりました。暑い中でのレースウィークとなり、チームにとって体力的にも大変だったと思います。
そんな中、ドライバーとチームが一丸となり果たしてくれたポールトゥウィンは、なによりも素晴らしい結果だと思います。
ホンダのホームサーキットであるツインリンクもてぎでの一勝に続き、次戦は鈴鹿サーキットでの戦いになりホンダ勢にとってより力の入る大会が続きます。チャンピオン連覇を目指し、引き続きチーム一丸となり戦って参ります。これからもチーム一同、皆様どうぞよろしくお願い致します。
◎山本尚貴選手 牧野選手のスティントで想定以上に路面温度が上がったことで、(トップ争いをした)19号車のパッケージがかなり(レースコンディションに)マッチしているようでした。結果、ラクなレースではなく、ちょっと厳しいレースになりそうだなと思いました。

僕のスティントのときには彼らが追いついてくるのはわかっていましたが、追いついても抜くにはかなりの力が必要になることもわかっていたので、戦う中で、要所要所を抑えれば前に出られることはなかなかないだろうとも思っていました。あとはFCYが2回出たことが僕らにとってかなり有利に働いて、タイヤの温度を下げることができました。結果、かなりタイヤが復活してくれてのですが、その機会が2回あったことが勝利のひとつの要因と思います。

最後、プッシュしてもなおコンスタントに走れる状況があった中で、逆に19号車はタイヤがタレたと思います。結果として、最後に彼らの(優勝への)気持ちを断ち切り、突き放すことができました。勝ち切ることができたレースでした。これまで悔しい思いもたくさんしてきたし、その都度反省も学びもしてきました。今回、それが実ったレースでもありました。今日のような戦いをさせてくれたチーム、戦略も含めて監督とエンジニアさん、(牧野)任祐に感謝したいと思います。
◎牧野任祐選手 ポール・トゥ・ウィンすることができて、本当に良かったと思います。 僕の前半スティントではかなり路面温度が高い状況だったのですが、ヨコハマタイヤ勢が速かったのですが、しっかりと冷静にレース運びができました。(山本選手へとつなぐ)後半に向けても自分がやらないといけない仕事もできたと思います。

後半、山本選手に交代してからは、19号車との駆け引き含めてすごい展開だったと思います。自分自身も同じクルマに乗っているので、コース上の状況がよく分かるぶん、簡単な状態でなかったことが本当によく理解できたのですが、本当にすごい戦いでした。 これからも頑張っていきたいと思います。
◎小島一浩監督 昨年末から色々と想定外のことが起こる中、開幕戦、第2戦と後方から追い上げるレースしかできず、厳しい内容が続きました。幸先良くないスタートになったのですが、ようやく体制が落ち着いたところで今回の優勝という結果が手に入りました。これもちょっとうれしい想定外かもしれません。正直、ここまで調子がいい形でこのような完璧な2日間を過ごすことができるとは思いませんでした。

昨日の予選が終わったあたりから総体的に見て手応えを得ていたので、そうであれば結果を残さなければいけないという思いになり、それなりにSUPER GTならではの難しさを感じていました。レースでは2番手19号車のペースがすごく良くて、一時は前を走られる状態にもなりました。なんとかそこを取り返し、あとは確実に守る戦いができました。山本にはマネージメントの凄さを感じましたね。結果を見ると「ポール・トゥ・ウィン」には違いありませんが、強敵なライバルとの戦いを制した”しびれるレース”でも ありました。ドライバーだけでなく、チームスタッフみんながこれまでもタフな戦いを経験していたからこそ、すべてがうまく運んだとも思います。チームの総合力で手にした1勝です。
qualifying

4月に開幕した今シーズンのSUPER GT。第2戦富士までスケジュールに沿って開催されてきたが、5月の時点で新型コロナウイルス感染再拡大の影響を受け第3戦鈴鹿大会が8月へと延期された。このため、もてぎ大会は変則的に第4戦として実施されることとなる。

なお、開幕戦岡山後、チームクニミツでは鈴鹿サーキットでのタイヤテストに参加。この機会に病気療養を終えた牧野選手もステアリングを握り、この富士戦に向けて静かに”リスタート”。復帰を待ちわびた本人はもちろんのこと、チームにとって、またファンにとっても喜ばしいニュースとなっている。

梅雨明け直後のサーキットは、上空一面に青空が広がり、朝からまぶしい太陽の日差しが照りつける、まさに”夏全開”のコンディション。午前9時20分からの公式練習は、気温26度、路面温度31度からのスタートだったが、最終的にそれぞれ30度、46度まで上昇。午後からのノックアウト予選、さらには翌日の決勝を見越したセットアップやタイヤ選択の作業を進めていくこととなった。

まず、牧野任祐選手がNo.1 STANLEY NSX-GTに乗り込み、コースイン。セッション開始からコンスタントにピットインし、セッティングを確認する。45分過ぎにはアタックシミュレーションで1分38秒826のタイムをマーク。3番手のタイムを刻んだ牧野選手はピットにクルマを戻し、山本尚貴選手へと交代した。開始から1時間を前にコースインした山本選手も牧野選手同様、幾度となくピットインを重ねてクルマのセットアップを進める一方、タイヤ選択などの作業にも取り組んだ。結果、No.1 STANLEY NSX-GTはGT300クラスとの混走時を4番手で終えた。その後、午前11時5分からのGT500クラス専有走行では、山本選手がアタックシミュレーションを担当。計測2周目で1分38秒622のチームベストタイムをマーク、ポジションも2番手につけるなど、手応えあるセッションとなった。

迎えた午後のノックアウト予選。GT500のQ1予選は午後2時48分にスタート。
気温32度、路面温度43度の中、従来より早いタイミングで大半のクルマが次々とコースインし、No.1 STANLEY NSX-GTも牧野選手がこれに続いた。チェッカーフラッグが振られる中、計測3周目に刻んだタイムは1分38秒001。
No.1 STANLEY NSX-GTはQ1トップ通過を果たし、Q2担当の山本選手のアタックに弾みを付ける。

今シーズン、初めてのQ2に挑んだNo.1 STANLEY NSX-GT。Q1時とほぼ同じコンディションの中でのアタックに向かった山本選手はライバル達が続々とベストタイムをマークする中、満を持したようにメインストレートへと舞い戻る。タイムは、ライバルが刻んでいたトップタイムを更新する1分37秒498。結果、今シーズン初のポールポジションを手にすることとなった。なお、山本選手にとっては、地元もてぎで初めて手にするポールポジションでもあった。

「もてぎで自身のポールポジションを手にすることができて、やはり気持ちがいいですね」と笑顔を見せた山本選手。「Q1で頑張ってくれた牧野(任祐)選手の力なくしてポールポジションを獲ることはできなかった」と牧野選手の健闘を称え、また、チーム一丸となって獲ることができたポールポジションだと喜んだ。「期待とプレッシャーにしっかりと応えることができたと思うし、いい走りができた」と自信を覗かせる一方、「今年、体制面も変わる中で色々お互い歩み寄りながらここまで作り上げてきました。その中でなかなかうまく回っていない部分もありましたが、ここに来てしっかりとうまく歯車を噛み合わすことができ始めていると思います。(第3戦鈴鹿延期により)インターバルができて、それが僕たちにかなり有利に働いたとも思います」とTEAM KUNIMITSUならではのチーム総合力の高さを改めて口にしつつ、「順当に行けば、自分たちの目指しているもの(優勝)は獲れると思います。油断することなくトラブルなく、チームのみんなと勝ちたい」と優勝を誓った。

一方、Q1をトップタイムで通過した牧野選手。「想像以上に気温も路面温度も上昇しましたが、その中でもいい感触で公式練習を進めることができた」と満足気。「Q2に向けて多少アジャストして挑んだ(山本)尚貴さんがいいアタックを決めてくれました。すべてがすごくいまく行った予選だったと思います。決勝に向けて考えたタイヤも選ぶことができているし、ロングも行けると思います。レースで優勝してまたみんなと一緒に喜びたい」と山本選手同様、決勝に向けて意欲を見せた。

夏本番、快走で好成績を狙う


7月18日、栃木・ツインリンクもてぎで開幕するSUPER GTシリーズ第4戦。当初、5月下旬に三重・鈴鹿サーキットで開催予定だったSUPER GTシリーズ第3戦が新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から延期となってレース開催が1ヶ月半以上も開いただけに、ドライバーやチームスタッフはもちろんのこと、レースファンにとってもずいぶん長いインターバルを過ごすことになってしまった。一方、今大会のツインリンクもてぎはホンダのホームサーキットだけに、チームクニミツとしては、是が非でもいいパフォーマンスを披露し、納得のいく結果に繋げたい。

昨シーズンのもてぎ戦は2度開催されたが、いずれも秋以降であったため、現行のNSX-GTによる本格的な夏の一戦は初めてとなる。まずは、路面をはじめとするさまざまなコンディションに見合うクルマやタイヤをしっかり準備することが不可欠となる。今シーズンは予選で思うような速さを発揮することができず、後方からの追い上げを強いられているNo.1 STANLEY NSX-GT。決勝ではチームならではの戦略、そして勝負強さを武器に入賞を続けているが、このもてぎを境に上位フィニッシュを果たし、なんとしても上昇気流に乗りたいところだ。

現在のサクセスウェイトは22kg。ストップ&ゴーのタフなコースは、天候含め、タイヤへの負荷も大きくタフな一戦になることが予想されるが、ミスなくトラブルフリーの戦いを完遂させて、これまでの流れをガラリと変えていきたい。山本尚貴、牧野任祐両選手の息の合ったパフォーマンスにも期待が膨らむ。

真夏の激戦となる7月のもてぎ、8月の鈴鹿で好成績を残すことができれば、秋からのシーズン後半戦でタイトル争いにも確実に絡むことが可能となる。まずは予選から攻めの走りを目指していくことになる。

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