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2021 AUTOBACS SUPER GT Round7 MOTEGI GT 300km RACE

第7戦 MOTEGI

予選 11月6日(決勝 11月7日(
RACE
DATE
CIRCUIT
WEATHER
RESULT
2021 AUTOBACS SUPER GT Round7『MOTEGI GT 300KM RACE』
予選:2021年11月8日 決勝:2021年11月9日
ツインリンクもてぎ(栃木県)
予選:晴れ / ドライ  決勝: 晴れ / ドライ
公式練習:10番手 予選:10番手  決勝:12位

11月6、7日、栃木・ツインリンクもてぎにおいてSUPER GT第7戦「MOTEGI GT 300km RACE」が開催され、現時点でシリーズランキングトップのNo.1 STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐組)は、予選10位からスタートを切ってポジションアップを狙う走りを続けていたが、思うようなレース展開に持ち込めずに12位でチェッカーを受けることになった。結果、ドライバータイトルにおいてライバルとのポイント差は縮まったものの、依然ランキングトップをキープ。いっそう気を引き締めて最終戦に挑むことになる。



RACE

連日の快晴となったツインリンクもてぎ。青く澄み渡った上空に航空自衛隊松島基地所属のF-2B戦闘機が飛来して、歓迎フライトを披露し、観客のみならずレース関係者をも魅了した。その後、午前11時40分には20分間のウォームアップ走行がスタート。決勝直前の最終チェックに勤しんだ。

そして迎えた午後1時。気温19度、路面温度30度と前日の予選とほぼ同じコンディションの中でフォーメーションラップがスタート。その後、63周にわたる戦いが幕を開けた。牧野選手がスタートドライバーを務めるNo.1 STANLEY NSX-GTは、背後にいたNo.37 Supraに先行されてオープニングラップは11番手。一方、レースは10周目にGT300車両がヘアピンでコースアウトしたことを受けてFCY(フルコースイエロー)が発動されるが、これとほぼ同時期にNo.1 STANLEY NSX-GTがNo.38 Supraと接触。幸い大事には至らず、このままFCY解除を経て レーシングスピードでの戦いが再開した。だが、ほどなくして2台の車両による接触を受けて2度目のFCYが発動。このときも2分ほどで解除となり、No.1 STANLEY NSX-GTは10番手で走行を重ねていく。

レースは周回数3分の1を終了、各車僅差ながら膠着状態が続いており、No.1 STANLEY NSX-GTはこれまでの戦いどおり、ライバルに先んじてのピットインを実施。だが、今回はトップ車両を含む合計6台がピットへとなだれ込むことになる。その翌周にもルーティン作業を行うチームが続出。さらに、ピット作業ではいつも以上に時間を要することとなり、牧野選手から山本選手へと交代したNo.1 STANLEY NSX-GTは、残念ながらポジションアップのチャンスを掴むことができなかった。

全てのGT500車両が規定の作業を終えた時点でNo.1 STANLEY NSX-GTは11番手を走行。ぐんぐんとペースアップし、前方の車両を追い立てる……という筋書きを描いていたものの、今回はそのとおりには進まずポジションキープの走りを強いらることに。38周目には背後のNo.38 Supraと攻防戦を繰り広げる中、38号車だけでなくその真後ろで様子を伺っていたNo.37 Supraにも先行されてしまい、13番手へと後退する。その後、No.23 GT-RがピットインしたことでNo.1 STANLEY NSX-GTはひとつポジションを上げたが、終盤に差が縮まった前方のNo.39 Supraには手が届かず。結果、12位で戦いを終えることになった

レースでの力走で巻き返しによる入賞を狙ったが、予想以上に厳しい結果をつきつけらることになったNo.1 STANLEY NSX-GT。開幕戦からこれまで全レースで入賞を果たし、ポイントを積み重ねてきただけに、言いようのない悔しさがチーム全体を包み込んでしまうこととなった。しかしながら、ドライバータイトル争いにおいては依然としてトップをキープ。これに同じホンダ勢のNo. 8 NSX-GTが5点差、さらにNo.17 NSX-GTが8点差で迫る形に変わったが、最終戦の富士では、粘り強くかつ冷静に戦いを進めることで本来のポテンシャルを発揮し、連覇達成を目指して邁進することに変わりはない。

◎高橋国光総監督 厳しいレースになりました。チームにとってはこの大会に向けての準備段階から、多くの労力と時間を費やして挑んだ一戦であったはずです。
全車の中でも燃料リストリクターの制限がされているのが1号車のみであり、第7戦での利点「ウェイトが半分になる」という点が、他車よりもプラスに働くことがなかったようです。その分、今までどんな状況もプラスの結果に変えてこれたのは、素晴らしいドライバーたち、車を作ってくれているチームたちの力の強さがあってからだったのでしょう。今までの7戦を経て重ねてきたチーム力の強さを信じていますが、それは他のチームも皆同じなはずです。今シーズンも残り最終戦のみとなります。初心に戻る気持ちで改めてチーム全員で一丸となり、チャンピオン連覇を果たせるような一戦にしていきたいと思います。
◎山本尚貴選手 決勝に向けて、予選から決勝に向けてのこれまでのデータを踏襲しつつ、今大会に不足しているものを補足することで戦いに挑みました。グリッド上でもさらにセット変更をして調整したのですが、今シーズンの中では一番苦戦した戦いになってしまいました。
スティント中のクルマの状態について、僕自身まだよくわからない部分があるのでこれからしっかりと検証したいと思っています。

シーズンを戦う中で、いいレースもあればそうでないレースもあるし、今回のような展開の中から学ぶべきところは学んで次に繋げていきたいと思います。こういう負けがあって、このままではいけないと手綱を締め直すきっかけにもなると思います。シーズンが進む中で当たり前のことを普通に行うことが難しくもなっていたので、今日の結果によってランキング2番手との差は縮まりましたが、しっかりと仕切り直して最終戦ではいいレースができればと思います
◎牧野任祐選手 結果としてかなり厳しいレースになってしまいました。条件含め、難しい状態での戦いでしたが、その中でやれることをやろうとチームと一緒に取り組みました。一方でレース展開としては、僕たちが得意としている流れに持ち込むことができずうまくいきませんでした。

ただ、最終戦でこういうことにならずに今回のもてぎで出たことを幸いと受け止め、最終戦に向けてはしっかりと気を引き締めてやれることをやって準備をしていきたいと思います。
◎小島一浩監督 予選ではフィーリングこそ良かったものの、僅差でQ2に進出できず難しい状態となりました。決勝に向けてはセットをしっかりと見直して挑み、またこれまでの戦い方と同じくして他車より早めのピットインを行ない、アンダーカットによるポジションアップを狙ったのですが、今回は同時に多くのクルマがピットインしたことから、うまく活用することができませんでした。

最終戦に向けて、また一から取り組むことでいい戦いをしたいと思います。今回も期待していただいた スポンサーやファンの方々に申し訳なく思っております。最終戦は今日のような事がないよう全員でもう一度見直して全力で臨みます。
qualifying

施設内の木々が色づき、すっかり秋が深まる中で迎えた第7戦。週末のサーキットは穏やかな天気に恵まれ、絶好の観戦日和となった。一方、GT500クラスではもっとも重いサクセスウェイトを搭載し、それに併せてライバルよりも小口径の燃料流用リストリクターの使用を強いられたNo.1 STANLEY NSX-GTは、この”最強の名誉”を背負いながらシーズン終盤の戦いを続けてきた。その中で今大会を前に搭載ウェイトは60㎏に半減し、リストリクターを1ランク下げることでウェイトの一部が”相殺”されて43㎏へと軽減。ライバルよりも厳しい条件であることに変わりはないが、いかなるコンディションでも粘り強く戦いを続けてきたNo.1 STANLEY NSX-GTとしては、もてぎでも現状の中でベストな結果を残そうと精力的に戦いに挑んだ。

午前9時25分からの公式練習は、気温13度、路面温度22度のコンディションでスタート。この季節としては例年よりも暖かな天候での走行となる。No.1 STANLEY NSX-GTにはまず牧野任祐選手が乗り込み、持ち込みのセット確認を進めた。
GT300クラスとの混走枠のおよそ半分の時間をドライブした後、山本尚貴選手へとスイッチ。山本選手もクルマのフィーリングを確かめつつ、ピットインして微調整を重ねるなど次々とメニューを消化した。その後のGT500クラス専有走行時も山本選手が継続してドライブ。最後にアタックシミュレーションを行ない、10番手となる1分37秒584のチームベストタイムをマークしている。

午後に入っても穏やかな日差しに恵まれ、午後2時20分からのノックアウト予選を迎える頃には、気温18度、路面温度29度まで上昇。GT300クラスを経て、午後2時53分、GT500クラスQ1が始まった。出走した山本選手はしっかりとタイヤに熱を入れ、計測2周目に1分37秒283を刻んで暫定2番手へ。当然のことながら周りもアタックの真っ最中で、このあとライバルが立て続けに1分36秒台を刻み始める。
さらにアタックを重ねた山本選手もタイムアップに成功。1分37秒101をマークしたが、ポジションは10番手。Q2進出まで僅か0.076秒差という悔しさが募る結果に終わった。

予選後の山本選手は、「朝からクルマの合わせ込みを続けて予選に向けていいリカバリーができた。Q1を通ったと思っていた」と僅差で逃したQ2に対して悔しい思いはあるものの、「こういうときもある。決勝ではポジションを上げてポイントを獲得したい」と気持ちを切り替えていた。一方の牧野選手も「厳しい結果だったがクルマ自体の調子は悪くない」と決勝に向けて健闘を誓った。

タイトル争いも大詰め。もてぎでは、より確実な戦いを


残すところ2戦となった'21年SUPER GTシリーズ。終盤はスケジュールがタイトになり、前回からわずか1週間のインターバルで第7戦が栃木・ツインリンクもてぎで開催される。7月中旬のもてぎ戦では、山本尚貴選手が”地元サーキット”での初ポールポジションから優勝を果たし、タイトル争いの流れを一気に引き寄せた。まだまだサクセスウェイトの影響が残るだけに、表彰台を狙っての戦いは正直容易ではない。だが、2連覇を目指すチームクニミツとしては、善戦を尽くして確実にポイントを積み重ね、最終戦富士に万全の態勢を整えたいと考える。

ライバルたちが通常の燃料流量リストリクターを装着する中、依然として1ランクダウンのリストリクターを装着、また搭載ウェイトは60㎏と、ストップ&ゴーのレイアウトを持つもてぎでの戦いとしての条件は極めて厳しいものとなる。また、季節的にも気温が下がる中でのタイヤマネージメントを含め、限られた選択肢の中から確実性の高いアプローチをすることで、内容ある戦いして最終戦に繋げていきたい。今シーズンの戦いを振り返ると、置かれた状況の中でやるべきことに集中し、結果を出してきた。ミスらしいミスもなく、チームが一丸となって同じ方向を向くことで力強い戦いが実行できている。その”いつもどおり”の戦いをもてぎでも完遂させることで、さらに一歩、タイトル獲得に近づくはずだ。

新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から来場者数をコントロールしてきたレースイベントも、全国の緊急事態宣言が解除され、徐々に規制が緩やかとなっている。今シーズン2度目のもてぎでは、より多くのレースファンからの応援を力に換えて戦う。

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