STANLEYTEAM KUNIMITSU

RACE 2013 SEASON

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2013 SUPER GT

JAF-GP

特別戦 富士スプリントカップ

第1レース 11月23日(第2レース 11月24日(
QUALIFYINGRACE
RAYBRIG HSV-010、第1レースは3位、第2レースは5位でフィニッシュ

<第1レース/出走:小暮卓史>
スプリント方式のレースとなる今大会は、フリー走行が一切行われない。結果、第1レースを担当する小暮は、朝一番の予選からおよそ5時間後に決勝レースを迎えることになった。

午後3時35分、夕暮れにはまだ早いものの少しずつ日が傾き始めているのを感じながら、22周・100kmの戦いが幕を開ける。気温13度、路面温度15度と、午前中の予選時よりは高い数値を示すコンディションの下、全車がグリッドに整列。通常はローリングラップを経てスタートを切るSUPER GTだが、今大会おなじみのスタンディングスタートのため、レッドシグナルが消灯してのレース開始となった。

フロントローのチャンスを活かしたい小暮だったが、なんとクラッチが張り付いて、ベストタイミングでのスタートとはならず。2位のポジションはなんとかキープしたものの、予選3番手の38号車のSC430に先行を許した。逃げるトップを追うよりは、3位へと浮上してきた17号車のHSV-010の猛追を意識しての走行となった小暮。詰め寄る相手の攻撃をなんとかかわし、さらに自らのペースを上げて前を行く38号車を追いつめていく。

レース後半にはこの3台が団子状態になったが、17号車にパナソニックコーナーでインに入られてしまい、逆転を許すことに。しかし小暮は最後まで気を緩めることなく、今後は目前の38号車を激しく追い立てた。終盤まで緊迫したポジション争いは続くものの、逆転までには持ち込めず。結果、3位でレースを終えることとなった。

<第2レース/出走:伊沢拓也>
SUPER GT第2レースは大会2日目、イベントの最後を締めくくる一戦として、午後3時35分からスタートを切った。

この日、朝から前日同様のレース日和に恵まれた富士スピードウェイ。すっかり雪化粧した富士山の姿が映える中、午前中にはセレモニーやオールグリッドウォークなどのイベント、さらにはNo.100 RAYBRIG HSV-010の高橋国光監督もステアリングを握った「レジェンドカップ」レースなどが行われ、スペシャルイベントとしての盛り上がりを見せた。

予選5位からスタートを切った伊沢。昨日のレース1でタイヤに厳しい戦いを強いられたことを踏まえ、戦略としてより固めのタイヤを選択して戦いに挑んでいた。クリアスタートを切り、後続の12号車のGT-Rには先行を許したものの、2台逆転を果たし、4位でオープニングラップを終える。

序盤から中盤にかけて前の3台を懸命に追う展開。中盤からは後方からペースを上げてきた18号車のHSV-010の存在を気にかけつつ、自身もタイヤのマネージメントに注意を払いながら周回を重ねていった。

後半に入ると、後方は18号車に代わって38号車のSC430がペースアップ。バトルの末に、18周目のダンロップコーナーで逆転を許してしまう。終盤はほぼ全車が同じようなペースで周回することとなり、小康状態へ。結果、ポジションキープのままチェッカードフラッグを受け、今年最後のレースを5位でフィニッシュした。また、JAF Grand Prixタイトルにおいて、No.100 RAYBRIG HSV-010は総合5位を獲得することとなった。

高橋国光総監督

このJAFグランプリ戦は、今シーズンの総まとめ的レースではあるのですが、今回はよりお祭り的なレースになってしまい、「戦った」という雰囲気とはまた異なる印象を受けることになりました。とは言え、土曜日の予選では、伊沢、小暮の2選手が本来の速さをしっかりと披露してくれたのがうれしかったですね。今年開幕戦岡山で競り勝ったときのいいイメージを取り戻してくれたのではないでしょうか。

今シーズンを振り返ると、ミスなどで思うような結果が出せなかった時が続き、みんな苦しい思いをしたのですが、チームとして努力するのと同時に、個々が解決しなければいけない部分にもみんな懸命に取り組んで努力してくれたことを改めて感じました。これからもいくつになっても、ベテランになっても、レースをするときは新人の気持ちのまま戦ってもらえたらいいなと思います。

今年一年、チームを応援してくださった皆さんには改めて感謝しています。来シーズン、また一からスタートするという気持ちを大事にして取り組んで参ります。

小暮卓史選手

スタートではクラッチが張り付いてしまいました。それが原因で出遅れてしまい、ポジションは2位をキープできたものの、(予選3番手の)38号車に前に出られてしまいました。その後は2位から追い上げを続けていたのですが、後ろからも17号車が来てたのでさらにプッシュする必要がありました。結果的にはこちらのタイヤがツラくなり、最後はもたなかったですね。決勝では、17号車が異様に速くて、こちらは為す術がなかったです。いわゆるミディアムを選んだのですが、結果的にはキツかったですね。でも、シーズン最後のレースで表彰台に上がることができたことは、来年に向けていい結果だったと思います。

伊沢拓也選手

決勝では、前日の小暮さんのレースでの症状を見据えてタイヤを選んだのですが、やっぱり同じ症状が出てしまいました。これはシーズン後半からよくあったことですが、今回も同じでしたね。今のクルマのポテンシャルをしっかりと引き出してレースをしたいと思っていたのですが、それがうまくできずちょっと消化不良的な感じです。今日はバトルができるだろうと楽しみにしていただけに残念でした。スタートそのものは悪くなく、もっと上のポジションを狙って行けると思っていたのですが、本当に残念。とはいえ、シーズン終盤はしっかり走ってキチンとゴールするということができていなかったので、今大会では二人揃ってそれができた点は良かったと思います。

手塚長孝オペレーテイングテクニカルディレクター

予選に向けて計画を立ててうまく送り出すことができました。2番手、5番手と結果としてはまずまず。ホンダ&BSの組み合わせで両者がトップをとれたのでいい感じだと思っていました。

しかし決勝では、うまく行かない部分が出てしまいました。ドライバーはそれぞれ懸命に走ってくれたのですが、第1レースではクルマのバランスが悪くてオーバーステアになりました。それで小暮選手には苦労をかけてしまいました。第2レースではタイヤを考慮して、固い方を選び、オーバーステア対策もしたのですが、逆にアンダーステアとなり、フロントからの振動もあって、タイヤに負荷がかかったようです。ピックアップもあり、走るのが難しい状態でした。上位争いから離されたことは、エンジニアとして悔しい結果でした。想定していた通りにならず、とても残念です。

第1レース決勝
PoNoMachineDriverTime/Diff.LapsBest LapTire
117KEIHIN HSV-010塚越 広大34'37.791221'33.087BS
238ZENT CERUMO SC430立川 祐路3.285221'32.886BS
3100RAYBRIG HSV-010小暮 卓史4.439221'33.255BS
418ウイダー モデューロ HSV-010山本 尚貴6.223221'33.278MI
536PETRONAS TOM'S SC430J.ロシター9.947221'33.649BS
619WedsSport ADVAN SC430A.クート 11.218221'33.987YH
723MOTUL AUTECH GT-RR.クインタレッリ 14.904221'33.919MI
812カルソニックIMPUL GT-R松田 次生15.007221'33.925BS
939DENSO KOBELCO SC430脇阪 寿一16.582221'33.378BS
1024D'station ADVAN GT-R安田 裕信21.778221'33.668YH
116ENEOS SUSTINA SC430国本 雄資1'16.698221'32.847BS
1232Epson HSV-010中嶋 大祐1'33.909221'34.491DL
138ARTA HSV-010松浦 孝亮4Laps181'35.281BS
-1REITO MOLA GT-R関口 雄飛9Laps131'34.512MI
-37KeePer TOM'S SC430A.カルダレッリ14Laps81'34.256BS

天候:晴 | コース:ドライ


第2レース決勝
PoNoMachineDriverTime/Diff.LapsBest LapTire
16ENEOS SUSTINA SC430大嶋 和也34'31.193221'32.627BS
236PETRONAS TOM'S SC430中嶋 一貴0.229221'32.774BS
312カルソニックIMPUL GT-RJ-P.オリベイラ 11.921221'33.086BS
438ZENT CERUMO SC430平手 晃平13.093221'33.116BS
5100RAYBRIG HSV-010伊沢 拓也18.078221'33.186BS
617KEIHIN HSV-010金石 年弘19.611221'33.333BS
739DENSO KOBELCO SC430石浦 宏明20.137221'33.680BS
818ウイダー モデューロ HSV-010F.マコヴィッキィ30.479221'33.355MI
919WedsSport ADVAN SC430荒 聖治31.473221'34.185YH
1024D'station ADVAN GT-RM.クルム32.681221'34.168YH
1137KeePer TOM'S SC430伊藤 大輔38.937221'34.370BS
1232Epson HSV-010道上 龍42.993221'34.802DL
138ARTA HSV-010R.ファーマン43.116221'34.434BS
1423MOTUL AUTECH GT-R柳田 真孝43.634221'34.187MI
151REITO MOLA GT-R本山 哲1'33.225221'33.772MI

天候:晴 | コース:ドライ
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