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第2戦 富士スピードウェイ

公式予選 5月3日（土）	決勝レース 5月4日（日）

　五月晴れに恵まれた5月3、4日、静岡県・富士スピードウェイにおいて2014SUPER GTシリーズ第2戦「FUJI GT 500km Race」が開催され、No.100RAYBRIG NSX CONCEPT-GTは予選13番手からスタート。長丁場の戦いを味方にしてポジションアップを狙ったが、ニューマシンのトラブルに泣かされ、存分に力を発揮できず。レース折り返しを前にリタイヤを強いられた。

　ニューマシンが投入された今シーズンのGT500クラス。Honda勢はミッドシップかつハイブリッドシステムを搭載するNSX CONCEPT-GTで新たな戦いに挑んでいる。TEAM KUNIMITSUのNo.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTでは小暮卓史と武藤英紀のふたりをチームドライバーに、チーム一丸となってかつてGTレースで名を馳せたNSXでの飛躍を目標として開幕戦の岡山から奮闘を重ねている。今回の富士戦を前に、九州・オートポリスでのタイヤメーカーテストにも参加、データ取りなどに尽力してきた。

　迎えた予選日。雪化粧姿の富士山を背景に、文字通り穏やかな五月晴れとなった富士スピードウェイ。ゴールデンウィーク後半の4連休の初日ということもあり、ニューマシンの勇姿を目に焼き付けようと、早朝から大勢のファンが来場。まずは午前9時からの公式練習を見守った。

　小暮によるドライブからセッションを開始したNo.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT。予選に向けてのセットアップを進めたいところだが、コースインすると小さな不具合が顔を出し、ピットインをするはめに。スタッフが手を施し、再びコースに向うという姿がその後も幾度となく繰り返された。ステアリングを譲り受けた武藤とて同じ状況。ピットでトラブルの内容確認に時間を取られ、思うようなセットアップを進めることができないまま、終盤のGT500専有走行時間へと突入した。結果、再度出走した小暮がチームベストタイムを更新する1分31秒934をマークしたが、13番手でセッションを終えることとなった。

　午前中のセッションから日差しが出て、絶好のレース日和となった今回。午後の予選も安定したお天気に恵まれた。ノックアウト方式によるQ1は午後2時15分にスタート。GT500全15台中、上位8台がQ2へと駒を進めることができる。チームでは、Q1のアタッカーとして小暮を送り出した。与えられた時間は15分。しかし、一発のアタックにすべてをかけるドライバーたちはなかなかコースへその姿を現さない。結局、残り時間10分を切ってから、一台、また一台とピットを離れることとなり、小暮もライバルたちと同じタイミングでアタックへと向った。

　午前中の練習走行で存分なセットアップができなかったという不安材料を抱える中、それでも小暮は懸命にアタックを行う。周回を重ねるごとに自己ベストタイムを更新し続け、ラストアタックとなる計測5周目に1分31秒419をマーク。しかし、その順位は13番手に留まることとなり、No.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTはQ2への進出を果たすことができず、セッションを終えている。